レジデント生活の紹介

渡邊篤先生の略歴

H24年 神戸大学卒業
H24年〜大阪府立急性期・総合医療センター 卒後臨床研修医
H26年〜大阪府立急性期・総合医療センター 救急診療科 レジデント
H27年〜大阪府立急性期・総合医療センター 消化器外科 レジデント


私は初期研修医の頃から救急医療、特に三次救急に興味をもち、レジデントとして貴重な1年を経験させて頂きました。レジデントの1日を振り返りながら、この施設の魅力を紹介させていただきます。


レジデントの1日は、朝のカンファレンスから始まります。集中治療室に入室中の方の問題点を、全員で議論し治療方針を決定します。この場で情報を共有することで、入院している患者さん全体を把握することができます。症例をプレゼンテーションすることはもちろん、議論にもどんどん参加し、自分の意見を主張します。時には上級医から熱い指導が入ることもありますが、それも貴重な経験です。


カンファレンスの後は診療業務が始まります。当院の救命救急センターは、チーム制で診療を行っており、初療・集中治療室、回復期病棟と日によって担当が異なります。いわゆる主治医制では無いので病棟の把握は大変ですが、様々な症例の治療に参加できるのが魅力です。


初療には様々な患者が搬送されてきます。多発外傷、重症敗血症、広範囲熱傷、中毒、重症急性膵炎、急性腹症、意識障害、ショック、etc...と、通常の診療科では経験でき無い幅広い疾患の方々がやってきます。患者さんが搬送されてくると、チームで一斉に診療が始まります。普段から風通しが良く、診療理念を共有できているチームですので、阿吽の呼吸で治療は進みます。日々、最重症の方々を診療することになるので、幅広い初期蘇生の技術を身につけることができます。否応なしに度胸もついてきます。


特に、多発外傷に対する診療は、他の施設と一線を画しています。IVR-CTを初療室に設置し、すべての蘇生処置を1部屋で完遂することができます。最低限の蘇生処置を行い、直ちにCTで出血源を同定、そのまま手術や血管内治療を開始する。JATECのその先を目指したスピーディーな診療は、この施設でしか経験でき無いでしょう。また、高度救命救急センターを構成するSCU、CCUと協力し脳卒中、冠動脈疾患や心不全に対する診療も経験できます。

回復期の病棟では、集中治療室から退室した方々を引き続き診療します。ゴールはもちろん自宅退院。リハビリテーション科と協力し、重症患者の社会復帰までケアします。初療で対応した瀕死の患者さんを、歩いて退院するまで治療できるのは、当センターの大きな魅力の一つです。


夜間はスタッフ1名、レジデント1名、初期研修医2名で当直業務にあたります。夜間の主な業務は初療対応と集中治療室の管理です。当直は楽ではありませんが、夜は時間が長い分、じっくりと患者さんに向き合える貴重な時間です。


夕方には当直帯に引き継ぐので、当直が無い日は余裕があります。勉強、学会発表の準備をするもよし、気になる患者さんの診療を続けるもよし、重症患者をうずうずしながら待ち受けるもよし。もちろん、たまには早く帰宅して、自分の時間を過ごすもよしです。オンオフがはっきりしているのもこの施設の良いところです。


当院は基幹災害医療センターであり、大阪の災害医療の最後の砦として、災害医療に対する力の入れ方も尋常ではありません。私も3年目のレジデントでありながらDMAT研修に参加する機会を与えられ、DMATになることができました。この施設で研修を行えば、気がついた頃には、立派な災害オタクになっています。


「三次救急をやりたい!」「外傷外科医になりたい!」という人にはこれ以上ない最高の施設です。1年間レジデントとして研修しましたが、救急医としての心構えから、基本的な手技、外科手術、血管内治療やカテーテルドレナージといったIVR手技を数多く経験させていただきました。 ERや他診療科を専攻する方も、この施設で研修をすれば、一通りの蘇生処置は身につけることが出来るので、基礎を身につけ幅広い医師になれることは間違いないです。

救急医療や外傷診療に興味がある方は、この施設で是非キャリアを積んでください。絶対に後悔しないレジデント生活が過ごせると思います。